小林 良

小林 良
学校法人未来学舎専門学校
未来ビジネスカレッジ
パティシェ・ブーランジュ学科修了
2017年入社
工事2部

経験することに
無駄なことはない。
いつか必ず自分のためになっている

給水・排水、空調の設備すべての施工を網羅した工事に携わったのは、2021年のアルプス団地6号棟新築機械設備工事が初めてでした。
それまでは取替や改修工事の現場に入ったことはありましたが、立ち上げから竣工まで携わったのでアルプス団地6号棟の現場は一層印象深いですね。
監理技術者の丸山課長と現場事務所に詰めていたのですが、1年以上経って別の現場に出ていると「そういえばこれ…アルプス団地で見たな」とか「あ、このパターン、アルプス団地で修理したのと同じだ」などと気づくことが多い。
いろいろ教えてもらったなかで、いちばんのコアになっていることは「安全管理はきっちり、丁寧に行う」ことです。最初は「細かくてちょっと面倒だな」と思ったことも後になって「あの時細かく確認しておいてよかった」と気づき、丸山課長が話していたことがよりしっかり沁みてきた感じです。

屋上での空調室外機点検作業

アルプス団地6号棟竣工後は、浅間温泉団地の受水槽取替工事を担当しましたが、改めて「安全管理はきっちり、丁寧に行う」ことを意識しました。
それでも何が起こるかわからないのが現場。工程通りに行かない、と思っていた方がいいことをしみじみ実感しました。
十中八九何らかの問題が発生するので、どんな状況になってもいい方向につなぐのが現場代理人のもうひとつの役割だと思っています。

専門学校時代の作品、ブッシュ・ド・ノエル

高校卒業後はパティシエを目指して専門学校で技術を学びました。なかなか希望通りに就職活動が進まず、思い切ってまったく畑の違う分野に飛び込んだのが4年前です。菓子づくりの基本はレシピのひとつひとつ手順を正確に行うこと。
たとえば小麦粉を2回ふるところを1回だけにしてしまったり、80℃の温度でかき混ぜるのを78℃でいいや、と混ぜてしまうと絶対きれいにおいしく出来上がらない。生地が充分膨らまなかったり、味が均等になっていなかったりと残念な仕上がりになってしまうんです。

工程をきっちり仕上げていく施工の仕事と菓子づくりは似ている、と思っていました…が、違った。丁寧に正確に進めていくところは同じですが、現場の場合どんなにきちんと計画した工程でも、状況によって問題が発生するんです。たとえば風が強いだけでも問題発生の原因になります。
だから僕は必ず問題は起こる、そしてそれは必ず解決できる、と思うようにしています。

なかなか厳しい条件ばかりのこの業界ですが、ひとついいことがあります。
自分の携わった現場や建築物の近くを通ったりすると、やっぱりなんだか嬉しいということです。
横目でチラッと眺めながら、大変だったことや竣工時の達成感を思い出すことができるのはこの仕事の醍醐味ですね。