森野 慎平
うまくいく時より、
思った通りにいかない時の方が少しだけおもしろい
信州スカイパークランニングステーションは、下請ですが自分にとって2件目の担当現場になります。
最初の現場は里山辺公民館新築機械設備工事だったので、なにもないところから全て新しく建てていくという点では共通項目が多い現場ですね。
ふたつの現場を通してつくづく感じることは…設備工事は見えていないところの仕事がめちゃくちゃ多いということです。出来上がった設備が問題なく使用できるように壁の中や床の下、天井裏にくまなく配管施工していくので、施工図から仕上がりを想像する力が少しではありますが…ついたような気がします。
3年前は陸上自衛隊の重迫撃砲小隊に所属。大砲管理チームのなかで弾担当だったので…建設現場に関してはわからないことばかりで。
今の現場でも、職人のみなさんに教わりながら図面とアタマのなかの記憶をパズルのように合致させて、作業を進めているところもありますね。
公民館の現場では施工図の作図にも取り組みました。
作図ソフトを使うのも初めてでしたし、設計図と納入仕様書をつきあわせて図面を描くのはしんどくて、正直何度も「いやもう、わけわからんわ」と音をあげそうになりました。
自衛隊員ならば、決められた手順を訓練を通して何度も繰り返すことで作業の精度を上げていくことが求められますが、新築の現場は違う。
概要は決まっているものの、なにもないところでイチから始めていくので適応力や柔軟性が求められる。
じゃあできることは何か?と思った時、目の前の作業で自分に求められていることをしっかり把握して、その上でどうすれば期日までに、作業を終わらせられるかだけを考えることに専念しました…というかそれだけで精一杯でした。
経験を積むうちに自分の考えを現場に反映させることが、仕事のおもしろみとして捉えられるようになるのかもしれませんね…今の自分では全く無理ですけど(笑)。
それでも課題をクリアしてひとつでも作業が終わると、自分なりの手応えを感じるのがちょっと嬉しい。
現場ではありとあらゆることが関連づいて、関係してくる。
思いもよらないところからの影響を受けて、トラブルが発生することもよくあります。
そんな時こそ「臨機応変」が大事だと思っています。
起こっていることを受け入れて、対応をしっかり考えるようにしていけばそれが経験値につながるかな、と。
次の現場でもしっかり「臨機応変」な対応ができるように「もっと勉強しなきゃ!」と思ってはいるのですが…なかなかうまくいかないのが目下の悩みです。